フリーランスエンジニアの確定申告はどうすればいい?徹底解説!

フリーランス

フリーランスエンジニアになった時に、必ず行わなければいけないことの1つに「確定申告」があります。今回の記事では、フリーランスエンジニアの確定申告とはどんなものなのか?どんな方法で行えばいいのか?などを中心に、フリーランスエンジニアの確定申告について解説していきます。
この記事を読んで、確定申告がスムーズに行えるようにしておきましょう。

確定申告って何?

確定申告とは、1年間の収入と支出の取りまとめをし、所得額、課税する金額を確定させる手続きになります。サラリーマンであれば、年末調整という形で会社が行ってくれますが、個人事業主であるフリーランスエンジニアは、自分で直接税務署に確定申告をしなければいけません。

フリーランスエンジニアの確定申告の種類

ノートパソコンに入力する手

フリーランスエンジニアが行える確定申告には2つの種類があります。
それぞれの申告方法について、簡単にご説明しておきましょう。

白色申告

1つ目の方法は「白色申告」です。白色申告は、単式簿記での記帳でOKなので、誰でも簡単に申告することが出来ます。単式簿記とはお小遣い帳のような仕様の帳簿で、素人でも理解しやすい記帳方法です。

ただしその分、税制面で不利になってしまうところがあり、フリーランスエンジニアの人にはあまりおすすめしません。

青色申告

2つ目の方法は「青色申告」です。青色申告は白色申告と違い、複式簿記で帳簿を作成する必要があります。その他、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳などの帳簿を提出し、7年間の保管をしておかなければいけないので、かなりの手間です。

ただし、白色申告と違い、税金の計算を行う際に多くのメリットがあるのが特徴です。フリーランスエンジニアの場合、出来ることならこちらの青色申告で確定申告を行うのをおすすめします。実は、ここ近年は青色申告での確定申告も、会計ソフトを使えばとても簡単に行えるので、簿記初心者でもすぐに出来てしまうのです。

白色申告のメリット・デメリット

ノートパソコンの前で悩む女性エンジニア

白色申告で確定申告をすると、どんなメリットやデメリットがあるのかを簡単に見ていきましょう。

メリット

メリットは、以下の2点です。

  • 事前に申請をしなくても出来る
  • 帳簿の記入が簡単

それぞれのメリットを詳しく解説していきます。

事前に申請をしなくても出来る

メリット1つ目は、「事前に申請をしなくても申告できる」ということです。青色申告の場合、事前に税務署に申請を行っておかなければいけません。

しかし、白色申告であれば、事前の申請無しですぐにでも確定申告が出来るので、そこがメリットだと言えるでしょう。

帳簿の記入が簡単

メリットの2つ目は「帳簿の記入が簡単」だということです。
前述した通り、白色申告では単式簿記での記帳でOKで、提出する帳簿も少ないです。なので、簿記初心者でも簡単に手続きがしやすく、処理が短時間で終わるというメリットがあります。

デメリット

一方、デメリットは以下の通りです。

  • 基礎控除しか受けられない
  • 帳簿の保管義務がある

この2点がデメリットになります。詳しく見ていきましょう。

基礎控除しか受けられない

1つ目のデメリットは、「基礎控除しか受けられない」ということです。
基礎控除は、白色申告、青色申告関係なく一律で48万円の控除が受けられる仕組みです。収入額から一律で引かれるので、その分課税される所得が小さくなります。

ただ、青色申告にしていれば、青色申告特別控除などでさらに多くの金額の控除を受けられるため、白色申告は、控除面で不利なのです。

帳簿の保管義務がある

2つ目のデメリットは、「帳簿の保管義務が出来たこと」です。平成26年以前は白色申告では帳簿の保管義務はありませんでした。

そのため、帳簿保管義務がないことがメリットとされていましたが、平成26年1月以降は白色申告でも、「帳簿は7年間の保管、確定申告書類は5年間の保管」が義務付けられています。

この保管義務が出来てしまったことで、白色申告にするメリットが殆ど無くなってしまった状態です。なので、フリーランスエンジニアの確定申告では白色申告をおすすめしません。出来ることであれば、青色申告をするようにしましょう。

青色申告のメリット・デメリット

ノートパソコンを入力する女性エンジニア

逆に、青色申告にはどんなメリットやデメリットがあるのか、詳しく見ていきます。白色申告と比べると、メリットは沢山あります。

メリット

まずは、青色申告のメリットです。

  • 青色申告特別控除が受けられる
  • 家事経費の一部分を経費計上できる
  • 赤字を3年間繰り越せる

この3点が主なメリットとなっています。それぞれ、深掘りして解説しましょう。

青色申告特別控除が受けられる

1つ目のメリットは「青色申告特別控除が受けられること」です。
税金の計算に使われる「所得」という数字ですが、所得は以下の通りに計算されます。

  • 課税所得=収入-経費-控除額

1年間の事業収入からその事業にかかった経費を差し引き、さらにそこから「控除額」を引いたものが、課税される所得額です。
つまり、控除額が多いほど、支払う税金の金額が小さくなるという仕組みになっています。

前述した通り、白色申告では基礎控除の48万円分しか控除が受けられませんが、青色申告にすると、「青色申告特別控除」が最大65万円受けられます。

所得額からその分差し引いて課税所得が計算されるため、納める税金をかなり抑えることが出来るでしょう。

控除にはその他「医療費控除」「配偶者控除」「生命保険控除」などがあります。青色申告を行う際には、様々な手続きを行います。その過程で、控除について学んでいけば、かなり税金面で優遇されやすくなるのが、青色申告の最大のメリットです。

家事経費の一部分を経費計上できる

2つ目のメリットは、「家事経費の一部分を経費計上できること」です。
青色申告では、事業にかかった家事経費を、必要額分全て経費計上できます。
例えば、自宅兼オフィスで作業をした場合、自宅の1/4のスペースを活用して作業していれば、家賃の1/4を経費として計上できるのです。

また、エアコン代などの光熱費も、事業にかかった分は全て計上できるようになっています。
一方の白色申告では、「主に事業にかかった家事経費のみ」が計上できます。
つまり、家事経費の中の大部分を事業で使っていなければ、計上できないルールになっているのです。

青色申告にすると家賃、光熱費、などが丸々経費として計上できるので、白色申告よりも圧倒的にお得に確定申告できるのです。これも大きなメリットですね。

赤字を3年間繰り越せる

3つ目のメリットは「赤字を3年間繰り越せること」です。
青色申告で確定申告をすると、赤字になった分は3年間自動で繰り越されます。
初年度に出た赤字分は、次年度の収入から差し引いて計算されるため、かなりお得です。

特に、フリーランスエンジニアとして個人で独立した際は、初年度に大きな赤字を作ってしまうことも考えられます。1年目で発生した赤字は、次の年の計算にも加味されるため、フリーランスエンジニアには、かなり有利な制度だと言えるでしょう。

白色申告にしてしまうと、こういった制度はないので、初年度から安定して稼ぎ続けなければいけません。個人事業主として独立するような方には、断然青色申告の方がお得になります。

デメリット

青色申告のデメリットとしては、以下のことが挙げられます。

  • 帳簿の作成が複雑

こちらについても、ちょっと詳しく解説しておきます。

帳簿の作成が複雑

青色申告を行う際には、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、売掛帳、買掛帳、経費帳、固定資産台帳などの帳簿を記帳し、さらにその帳簿を7年間は保管しておく義務があります。

これらの帳簿を会計の素人が作成することはかなり困難でしょう。青色申告にする際の最大のデメリットがこれなのです。
会計管理も白色申告とは異なり、「複式簿記」での記帳になります。単式簿記とは記帳の仕方が全く違うので、これも素人にはハードルが高いと言えます。

ただし、ここ近年では様々な会計ソフトが登場していて、そのソフトに収入と経費を入力していくだけで、自動的に帳簿の作成まで行ってくれるため、素人でも複雑な帳簿を簡単に作ることは可能です。

つまり、特に青色申告にするデメリットはないと考えて良いでしょう。
一つだけ挙げるとするのであれば、会計ソフトを使い続けると年間に数千円から1万円程度のソフト使用料がかかることくらいです。それを加味しても、やはり青色申告を行った方が大きなメリットがあると言えそうです。

フリーランスエンジニアが青色申告をする方法

ノートパソコンと男性

それでは、フリーランスエンジニアになって青色申告をスムーズに行うには、どうすればいいのでしょうか?全体の流れとしてはこんな感じです。

  1. 開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出する
  2. 日々の収入と経費を計算しておく
  3. 会計ソフトなどを利用して「確定申告書」などを作成する
  4. e-Taxを使って、確定申告を済ませる

流れとしては、そんなに難しくありません。初心者でも簡単なので、それぞれの過程を、詳しく解説していきましょう。

開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出する

青色申告を受けるためには必ず「開業届」を出していなければいけません。
開業届は、原則「事業を始めて1カ月以内に管轄の税務署に提出すること」が決められています。ただ、開業届の提出は遅れて行っても問題ありません。
そのため、開業届を提出しないまま個人事業主として働いている人も中にはいるでしょう。

しかし、開業届を提出していなければ青色申告を受けることは出来ないことになっているので、かなり不利になります。
まずは、フリーランスエンジニアになって独立することを決めた時点で、開業届を税務署に提出しましょう。それと併せて、「青色申告承認申請書」も税務署に提出します。

この2つの書類を両方とも提出することによって、初めて青色申告が行えるようになるので、抜けのないようにしておきましょう。

日々の収入と経費を計算しておく

次にするべきことは、毎月の収入を計算して帳簿に記入したり、事業にかかった経費を帳簿に記帳したりする作業です。

収入の計上には特に証明が不要ですが、経費の計上には「領収証」や「レシート」が必要です。経費を計上したいのであれば、必ず領収証やレシートをもらうように癖付けていきましょう。

もし仮に、収入があるのにその収入を計上していなければ、それは脱税行為に当たります。収入の有無は国税庁に後でバレてしまい、修正申告を行わなければいけなくなるため、収入を隠すようなことは厳禁です。

毎月の収入と、経費を帳簿に記載しておくことで、月々の成果も目に見えて分かるようになります。確定申告の為だけではなく、経営者として収支バランスを把握する為にも、こまめに収入と支出の全体像を把握しておきましょう。

会計ソフトなどを利用して「確定申告書」などを作成する

そして年が明け、確定申告の時期が近づいてくると、会計ソフトを使って「確定申告書」を作成します。
会計ソフトに収入や経費を入力し、健康保険料や資産などを入力するだけで、簡単に申告書は作成できるはずです。

必要な書類は、自動で作成されるようになっているので、会計ソフト会社が作っている青色申告用のソフトを活用することをおすすめします。年間の使用料が発生しますが、それに見合った処理を行ってくれるでしょう。

月毎の収入と経費を小まめにソフトに入力していっていれば、ここでの手続きは非常に短時間で終わるので、こまめなソフトへの入力をおすすめします。

e-Taxを使って、確定申告を済ませる

確定申告を行える時期になったら、早速手続きを済ませましょう。
確定申告を行う際には、マイナンバーカードが必要になるため、まだ作っていない人は、事前に役所に行ってマイナンバーカードを作っておかなければいけません。

確定申告は、会計ソフトから必要な書類を印刷して、税務署で行う事もできます。しかし、その方法だと、「青色申告特別控除」を55万円しか受けられないため不利になります。
最もおすすめなのは国税庁の管理システム「e-Tax」を使って、自宅からオンラインで確定申告を済ませる方法です。

殆どの会計ソフトはe-Taxと連動して処理できるようになっているので、表示された項目に入力していくだけで、簡単に終わらせられるでしょう。

ただし、e-Taxを使う際には、マイナンバーカードが必要なことと、マイナンバーカードを読み込ませるためのカードリーダーを別途購入しておかなければいけません。
バーコード読み取りに対応しているスマートフォンもあるので、確認してみてください。
カードリーダーに関しては、通販サイトなどで数千円で購入できるので、余裕を持って先に購入しておかれることをおすすめします。

フリーランスが確定申告を行う際の注意点

ガッツポーズのエンジニア

最後に、フリーランスエンジニアが確定申告を行う際には、どんなことに注意しておけばいいのかをまとめてみました。こういった注意点があります。

  • 青色申告をしたければ事前の申請書が必須
  • 確定申告をする期限を守る
  • 確定申告を行わないと期限後申告になる

この3点です。それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

青色申告をしたければ事前の申請書が必須

注意点1つ目は「青色申告にしたければ、事前に申請書を出さなければいけない」ということです。
前述したとおり、青色申告を行うには「開業届」が提出されていることが必須で、同時に「青色申告承認申請書」を提出して、許可を受けていなければいけません。

必ず、事業を始めた日から1カ月以内に税務署に行き、2つの書類を提出するようにしてください。

年の終わりごろに税務署に行って提出しても、その年は申請が通らないケースもあります。税務署に行けば、記入方法なども教えてくれるので、誰でも簡単に提出することが出来るでしょう。

確定申告をする期限を守る

確定申告は、毎年決められた期間内に行わなければいけません。例えば、2022年の確定申告を行う期間は2月16日(水)〜3月15日(火)とされています。この期間内に確定申告を行わなければ、延滞の税がかかってしまうことがあります。

年末の段階から事前に収支計算や経費の入力などを行い、準備を進めておくことが大切です。確定申告の直前になって、まとめて処理しようとするとかなり大変な作業になるため、一番気を付けておきたいことです。

確定申告を行わないと期限後申告になる

注意点の3つ目は「確定申告を行わないと、期限後申告になる」ということです。

前述した通り、確定申告には「申告を行える期間」が決められています。その申告期間に確定申告が済まされていなければ、期限後申告という扱いになってしまいます。

法定申告期限から1カ月以内に自主的に確定申告を行えば、無申告加算税は課税されませんが、のまま申告せずに放置しておくと、さらに税金を払わなければいけなくなります。

税額は納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合と決められているので、かなり納税額が増えてしまうかもしれません。

所得の大小に関係なく、年間20万円以上の所得がある場合は、きちんと決められた期間に確定申告を行うのがルールです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、フリーランスエンジニアの確定申告について、詳しく解説してきました。フリーランスエンジニアは個人事業主扱いになるので、必ず毎年の確定申告が必須です。

やり方に関しては、本文中に全て記載しているので、会計初心者でも簡単に行うことが出来るはずです。フリーランスエンジニアとして独立する予定があるのであれば、まずは確定申告について詳しく勉強しておくことをおすすめします。

課税される税額を適正なものにすることで、手元に残る手取りがかなり変わってくるはずです。

【COACHTECH】フリーランスエンジニアになるためのスクール

「未経験からフリーランスエンジニアにはなれない」

プログラミング業界では長年これが常識として受け入れられていました。
また、「フリーランスになりたいなら、一回就職・転職しなさい」と言われ、フリーランスへの道を一旦諦める方も多いです。

そもそも、未経験から最短でフリーランスエンジニアになることはできないのでしょうか?
答えはNoです。正しいスキル・案件開発実績を身に付けることが出来れば、例えプログラミング未経験だった方であっても、フリーランスとしての活動を始められます。

コーチテックでは、アウトプット学習でフリーランスに必要なスキル・自走力を磨きます。そして、選抜制の案件保証型コミュニティ「COACHTECH Pro」では、実際に企業から受注した案件の開発を担当して頂くことで、開発実績を付けることができるのです。

コーチテックでの学習を終えた方の中には、実際に企業様から継続して案件を受注している方や実績を評価されて自社開発会社への転職を成功させた方もいらっしゃいます。

フリーランスへの道は決して楽なものではありません。しかし、コーチテックにはその挑戦を最大限サポートし、成功へと導く環境があるのです!

詳しい学習内容やサポート内容、卒業生の活躍などコーチテックに関する疑問・興味がありましたら、是非お気軽に無料カウンセリングにご参加ください!

フリーランス
\ この記事をシェアする /
COACHTECH Lab.
タイトルとURLをコピーしました