フリーランスの履歴書の書き方|職歴欄・職務経歴書の記載例つき

フリーランスの履歴書の書き方について、職歴欄の記載例・職務経歴書との使い分けをまとめた記事サムネイルフリーランス

フリーランスとして案件に応募しようと履歴書を開いたものの、職歴欄に何を書けばいいか手が止まる方は多いはずです。この記事では、必要な場面の判断から開業届の有無による表記、職務経歴書の書き方まで、提出して問題ないレベルの記載例つきで解説します。

  1. フリーランスの履歴書の書き方が必要な場面と、書かなくてよいケース
    1. 履歴書が必要になる3つの場面
    2. 個人事業主が履歴書を書かなくてよいケース
  2. 業務委託の履歴書の書き方|受託契約と雇用の区別・職歴の書き分け方
    1. 業務委託と雇用の職歴欄での書き分け方
    2. 業務委託での職歴の実績を数値で示す方法
  3. 個人事業主の履歴書の書き方|開業届あり・なし別の表記と定型フォーマット
    1. 自営業・個人事業主の開業届の有無で変わる職歴欄の表記
    2. フリーランスの履歴書で「現在に至る」と「以上」を正しく使う方法
  4. フリーランスの職務経歴書の書き方|書類の役割分担とエンジニアの開発経歴テンプレート
    1. 履歴書・職務経歴書・スキルシート・ポートフォリオの役割分担
    2. フリーランスエンジニアの職務経歴書テンプレートと開発経歴の書き方
  5. フリーランスの職歴の書き方|NDA案件の曖昧化と協調性を伝える自己PRの型
    1. NDA案件でも使えるフリーランス職歴の曖昧化の書き方
    2. 個人で活動してきた方が協調性をアピールするSTAR法の型
  6. 書ける実績がまだ少ない段階から抜け出すには
    1. 実績ゼロ状態が続く構造と、最初の1件の作り方
    2. スクール経由で実案件参画を最初の実績にする選択肢
    3. 卒業時から実績を持って独立に踏み出す進め方
  7. よくある質問
    1. フリーランスとして活動した期間は、履歴書の職歴欄に書けますか?
    2. 開業届を出していなくても、フリーランス活動を職歴欄に書けますか?
  8. まとめ

フリーランスの履歴書の書き方が必要な場面と、書かなくてよいケース

フリーランスが履歴書を求められる場面(エージェント登録・常駐案件・転職)と、書かなくてよい場面(直接受注・クラウドソーシングのみ)を左右に対比した概念図
履歴書が必要かどうかは活動の形で変わる。「継続して関わる」「組織に入る」場面では求められるが、直接受注のみでは不要なケースも多い。

フリーランスの活動は職歴の空白ではなく、正式な職歴として履歴書に記載できます。問われるのは書き方のテクニックそのものよりも、書ける実績を持っているかどうかであり、まずは「そもそも自分が履歴書を出す必要があるのか」から整理すると、無駄な手間を省けます。

履歴書を求められるかどうかは活動の形で変わります。フリーランスだから常に必要というわけではなく、提出を求められるのは限られた場面です。直接受注だけで動いている場合は不要なこともあるので、判断の基準を先に持っておきましょう。

履歴書が必要になる3つの場面

履歴書が求められるのは、エージェント登録・長期や常駐型の案件応募・転職活動の3つです。いずれも相手が初対面の経歴を確認したい場面という共通点があります。

  • エージェント登録: 担当者が経歴を把握し、案件を紹介するための基礎資料になる
  • 長期・常駐型の案件応募: クライアント先で働く形では、企業側が選考として本人確認と経歴確認を行う
  • 転職活動: 企業勤務に戻る、または並行を検討する場合は、一般的な転職と同じく必須

短期のスポット案件や単発受注では、ここまで求められないことも珍しくありません。「継続して関わる」「組織に入る」場面だと覚えておくと、判断しやすくなります。

個人事業主が履歴書を書かなくてよいケース

直接受注やクラウドソーシングだけで活動している場合は、履歴書を提出しないまま仕事が進むケースが多くあります。クライアントが見たいのは経歴書類よりも、過去の制作物や提案内容だからです。

  • 知人やこれまでのつながりからの直接受注が中心
  • クラウドソーシングで小規模案件を積み重ねている
  • すでに信頼関係のある取引先からの継続依頼が中心

こうした活動では、履歴書よりもポートフォリオや実績一覧のほうが効きます。履歴書が必要なのは「継続して関わる」「組織に入る」場面に限られるので、求められた場面で用意すれば十分です。出すか出さないかが見えたら、次は契約形態ごとの職歴欄の書き分けに移ります。

業務委託の履歴書の書き方|受託契約と雇用の区別・職歴の書き分け方

雇用契約と業務委託契約で、履歴書の職歴欄の表記パターンが異なることを対比したセクション挿絵
会社員時代の職歴は入社・退社で、業務委託の職歴は「受託」と明示して書き分ける。この区別が誤解のない職歴欄の基本になる。

業務委託の履歴書では、その職歴が「雇用」なのか「業務委託(受託)」なのかを区別して書きます。会社員時代の職歴は入社・退社で書き、フリーランスとして受託した職歴は「業務委託」と明示するのが、誤解を生まない基本ルールです。

業務委託は会社に雇われている状態ではなく、企業と対等な立場で仕事を請け負う契約です。そのため職歴欄では「入社」ではなく「業務委託契約を締結」「受託」といった表記を使い、雇用関係の職歴とはっきり線を引きます。

業務委託と雇用の職歴欄での書き分け方

業務委託の職歴は、契約相手と請け負った業務を示す形で書きます。雇用された会社の職歴と混在させず、行ごとに契約形態が分かるようにするのがポイントです。

20XX年4月  株式会社〇〇 入社(正社員)
20XX年3月  株式会社〇〇 一身上の都合により退職
20XX年4月  フリーランスとして活動開始
           株式会社△△と業務委託契約を締結(Webアプリ開発)

雇用の職歴は会社単位で、業務委託の職歴は「どの企業から何を受託したか」で書くと、読み手は経歴の流れを正確につかめます。複数社から受託している場合は、主要な取引先を数社にしぼって並べると見やすくなります。

業務委託での職歴の実績を数値で示す方法

業務委託の職歴は、次の5つの視点で数値にすると説得力が増します。文章で「頑張りました」と書くより、数字のほうが実力を客観的に伝えます。

  1. 案件数: 対応した案件の本数(例: 受託開発5件)
  2. 予算・規模: 開発規模やチーム人数
  3. 対応期間: 1案件あたりの参画期間
  4. 担当工程の数: 設計から運用までどの工程を担ったか
  5. 改善率・効果: 処理時間の短縮率やエラー削減数

これらの数値は、契約先の社名を伏せたまま示せます。秘密保持契約のある案件でも、業界と効果だけ書けば実績として成立します。書き分けの次は、開業届の有無で変わる個人事業主としての表記に進みます。

個人事業主の履歴書の書き方|開業届あり・なし別の表記と定型フォーマット

個人事業主の履歴書は、開業届を税務署に出しているかどうかで、職歴欄の表記が「開業」と「活動開始」に分かれます。開業届を出していれば「開業」、出していなくても「フリーランスとして活動を開始」と書け、どちらの場合も職歴として記入できます。

開業届は、事業を始めたことを税務署に知らせる届出書です(出典: 国税庁 個人事業の開業・廃業等届出書(A1-5))。この提出の有無で表記を選び分けるだけで、職歴欄は問題なく整います。

自営業・個人事業主の開業届の有無で変わる職歴欄の表記

開業届を出している方は「開業」、出していない方は「活動開始」の語を使うのが基本です。下の表のとおり、状況に応じて開始時と継続・終了時の表記を選びます。

状況開始時の表記継続中・終了時の表記
開業届あり〇〇〇〇年〇月 個人事業主として開業最終行に「現在に至る」
開業届なし〇〇〇〇年〇月 フリーランスとして活動開始最終行に「現在に至る」
活動を終了〇〇〇〇年〇月 開業/活動開始〇〇〇〇年〇月 廃業(または企業へ転職)

屋号がある場合は「屋号〇〇として開業」と添えると、事業の実態が伝わります。自営業として家業を継いだ場合も同じ考え方で、「〇〇業を継承し自営業として従事」のように事業内容を1行で示せば、立派な職歴になります。開業届の有無は、職歴欄に書けるかどうかを左右しません

フリーランスの履歴書で「現在に至る」と「以上」を正しく使う方法

「現在に至る」は職歴の最終行に置き、活動を今も続けていることを示す表記です。その1行下の右端に「以上」を書いて職歴欄を締めるのが正式な形です。会社を退職してフリーランスになった場合は、退職とフリーランス開始を連続して並べると、経歴の流れが自然に伝わります。

20XX年4月  株式会社〇〇 入社
20XX年3月  株式会社〇〇 一身上の都合により退職
20XX年4月  個人事業主として開業(屋号: 〇〇)
                                   現在に至る
                                           以上

退職の直後にフリーランス開始を続けて書くことで、その間が空白に見えるのを防げます。表記が整ったら、履歴書だけで足りるのか、ほかの書類も必要なのかを確認していきます。

フリーランスの職務経歴書の書き方|書類の役割分担とエンジニアの開発経歴テンプレート

フリーランスの職務経歴書は、案件ごとの実績の詳細を伝える書類で、エンジニアの選考では履歴書よりこちらが重視されます。提出書類は履歴書・職務経歴書・スキルシート・ポートフォリオの4種類があり、それぞれ役割が違うので、一枚で全部を兼ねようとせず目的ごとに使い分けます。

履歴書・職務経歴書・スキルシート・ポートフォリオの役割分担

4つの書類は「何を伝えるか」で分かれています。提出場面によって主役になる書類が変わるため、相手が見たいものを主役に据えるのがコツです。

書類主な役割案件での扱われ方
履歴書氏名・連絡先・学歴・職歴の概要、人物像求められた場面で提出
職務経歴書案件ごとの実績・担当工程・成果の詳細選考の中心
スキルシート扱える技術・経験年数の一覧エージェントで主役
ポートフォリオ制作物そのもの、コードや画面実力の証明

このように、エンジニアの案件では履歴書より職務経歴書とスキルシートが見られます。エージェント経由では、技術と経験を一覧化したスキルシートを先に求められることも多くあります。履歴書は人物確認が中心の役割だと考えると、力の入れどころが見えてきます。

書き方の型をつかんだら、次は「書く実績をどう積むか」が気になるところです。プログラミングを学んでフリーランスエンジニアとして実績を先に作る学習環境を探しているなら、COACHTECH のサポート内容を見てみるのが一歩になります。

フリーランスエンジニアの職務経歴書テンプレートと開発経歴の書き方

エンジニアの職務経歴書は、案件ごとに「期間・プロジェクト概要・技術領域・担当工程・規模・主な成果」を表で構造化するのが基本形です。1案件1ブロックの表にすると、採用担当者が短時間で技術と経験を把握できます。

項目記載例
期間20XX年4月〜20XX年9月(6ヶ月)
プロジェクト概要小売業向けの在庫管理Webアプリの新規開発
技術領域バックエンド技術(PHP系フレームワーク)、データベース操作、バージョン管理
担当工程要件整理、設計、実装、テスト
規模開発メンバー4名、想定利用者数 約500名
主な成果在庫確認の作業時間を従来比でおよそ3割短縮

技術領域を「フロントエンド技術/バックエンド技術/データベース操作/バージョン管理」のような大きなカテゴリで示すと、言語名だけを並べるより対応できる領域の広さが伝わります。実際の言語名は括弧で補えば十分です。担当工程は「要件整理から関わった」と添えると、上流から動ける人物だと伝わります。

フリーランスの職歴の書き方|NDA案件の曖昧化と協調性を伝える自己PRの型

フリーランスの職歴で多くの方がつまずくのは、企業名を出せない案件の書き方と、個人で動いてきた経験が「協調性なし」に見えないかという2点です。秘密保持契約のある案件は業界と概要に置き換えれば書け、協調性はチーム開発の経験を型に沿って書けば伝わります。

職歴欄は経歴の事実を並べる場所ですが、自己PRと組み合わせることで「この人と仕事をしたい」と思わせる材料になります。守秘義務を守りながら実績を示し、組織での働き方も想像してもらえる書き方を見ていきましょう。

NDA案件でも使えるフリーランス職歴の曖昧化の書き方

秘密保持契約がある案件では、クライアントを特定できる固有名詞を避け、業界とシステムの種類だけを書きます。これだけで、守秘義務を守りながら経験を示せます。

フリーランスが職歴書にNDA案件を書く際の、企業固有名詞を出すNG例と業界+概要に置き換えるOK例を3パターン対比したセクション挿絵
NDA案件は企業名を伏せたまま、業界とシステムの種類で書ける。守秘義務を守ることそのものが信頼につながる。
  • NG: 株式会社〇〇の会員管理システム開発 → OK: 大手小売業向けの会員管理システム開発
  • NG: 〇〇銀行の融資審査システム → OK: 金融業界向けの融資審査システム
  • NG: 〇〇社の社内勤怠ツール → OK: 製造業の大手企業向け勤怠管理システム

面接で詳しく聞かれた場合も「秘密保持契約のため社名は控えますが、業務内容としては」と前置きすれば、誠実な印象を保ったまま説明できます。守秘義務を守る姿勢そのものが信頼につながります

個人で活動してきた方が協調性をアピールするSTAR法の型

協調性は、チームで開発した経験をSTAR法(状況・課題・行動・結果)で書くと伝わります。誰かと一緒に作った経験が1つあれば、次のようにエピソードへ変換できます。

  • 状況: 4名のチームで在庫管理アプリを開発していた
  • 課題: 担当範囲の境界が曖昧で、実装の重複が起きていた
  • 行動: 自分から担当表の作成を提案し、毎朝の短い進捗共有を回した
  • 結果: 重複作業がなくなり、予定どおりにリリースできた

チームのために動いた事実を結果まで書けば、一人で黙々と作業する人物ではないと伝わります。書類の書き方はここまででそろいますが、書く中身が乏しいと感じる方には、その手前に壁があります。

書ける実績がまだ少ない段階から抜け出すには

履歴書や職務経歴書の本当の壁は、書き方ではなく「書ける実績があるかどうか」です。表記のルールを覚えても、書く案件そのものがなければ選考は通りません。書き方を整えても、書ける実績が乏しければ選考は通らないという地点で、多くの方がつまずきます。

ここを越えるには、書き方の前に「最初の1件」をどう作るかという発想に切り替える必要があります。書く中身を持っていれば、ここまで解説してきた書き方がそのまま活きてきます。

実績ゼロ状態が続く構造と、最初の1件の作り方

実績が増えない背景には、実績がなければ案件を取れないが、案件がなければ実績は積めないという、にわとりと卵の構造があります。この輪を断ち切る、1件目を作る道は大きく3つです。

フリーランスとして書ける実績がゼロの状態から最初の1件を作る3つの方法(知人紹介・クラウドソーシング・スクール経由)を示したフロー図
実績がなければ案件は取れず、案件がなければ実績は積めない構造を断ち切る3つの道筋。まず1件を作ることが書き方を活かす前提になる。
  1. 知人・前職関係者からの紹介: 過去のつながりに声をかけ、小さな案件から実績を作る
  2. クラウドソーシングの小規模案件: 単価は低くても、納品実績として職務経歴書に書ける
  3. 学習段階から実案件を経験できる環境を使う: スクールなどで卒業時から開発案件に携わる

3つ目は、最初の1件を作る手段として近年現実的になってきた選択肢です。実際に開発案件を経験すれば、その経験はそのまま職務経歴書の1ブロックになります。

スクール経由で実案件参画を最初の実績にする選択肢

学習で作った課題よりも、実際の案件を1件こなした経験のほうが、選考では実績として強く効きます。実績を先に作ることが、書き方を活かす一番の近道です。クラウドソーシングや知人紹介で1件目を取りに行くほか、学習段階から実案件に携われる環境を使えば、卒業時に書ける実績が1件ある状態から始められます。

実務経験を積んで選考の壁を越えた卒業生の声として、こんな振り返りがあります。ある卒業生は、別のスクールを修了しても就職で未経験扱いされ、実務経験を積めるモデルで道が開けたと振り返り、「実績が一番大事だ」と語ります(出典: COACHTECH Lab. 卒業生インタビュー)。

卒業時から実績を持って独立に踏み出す進め方

学習段階から実案件を経験できる環境のひとつが COACHTECH です。未経験からプログラミングを学んでフリーランスエンジニアを目指す学習環境で、バックエンド技術を軸に手を動かしながら進めます。初回案件は運営側が用意するため、自分で案件を探さなくても、卒業時から実務の開発案件に携われます。最初に書ける1件のイメージはCOACHTECH Pro の案件参画モデルを確認するとつかめます。

よくある質問

フリーランスとして活動した期間は、履歴書の職歴欄に書けますか?

書けます。フリーランスとしての活動は正式な職歴であり、開業届の有無にかかわらず職歴欄に記入できます。職歴ブランクにもなりません。むしろ「フリーランスとして活動開始」と明記しないまま空欄にすると、その期間が無職に見えてしまいます。活動内容や案件のジャンルを簡潔に添えると、空白の不安はほぼ解消できます。

開業届を出していなくても、フリーランス活動を職歴欄に書けますか?

書けます。開業届は税務署への届出であって、職歴欄に書く資格を左右するものではありません。届出を出していない場合は「開業」ではなく「フリーランスとして活動開始」と書けば、職歴として問題なく成立します。職歴欄に必要なのは、いつから何の活動をしてきたかを正確に示すことです。

まとめ

フリーランスの履歴書は、開業届の有無で「開業」か「活動開始」かの表記を選び分ければ、空白に見せず職歴として書けます。エンジニアの選考では職務経歴書とスキルシートを主役にし、案件ごとの実績を表で構造化します。

ただし、書き方を整えても、書ける実績が乏しければ選考は通りません。最初の1件をどう作るかが前提です。プログラミングを学んで実案件で実績を先に作りたい方は、学習環境とサポート内容を確認してみましょう

COACHTECH の学習サポートとコース概要を見てみると、未経験から案件参画までの進み方が見えてきます。学習プランや今の状況を具体的に相談したい方は、無料カウンセリングを活用すると、自分の場合の進め方を整理してもらえます。

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